はじめてのギター道具帖

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冬が来る前に。アコギを乾燥から守る、湿度のはなし

書いた人:こばと

暖房を入れると、部屋の空気は乾きます。アコギは木でできているので、部屋が乾けば、ギターも乾いていきます。

湿度はどれくらいがいいの? ケースにしまう? 出しっぱなしはだめ? 順に答えます。

なぜ乾燥がこわいのか

アコギの表の板は、うすい木の板です。木は、乾くと縮む。乾きすぎると、表の板が割れてしまうことがあります。

割れてから気づくのでは、おそい。だから、割れる前に「乾きすぎていないか」を見ておきます。

湿度の目安は「22度・50%くらい」

楽器屋さんの修理の記事では、目安として「気温22度・湿度50%」くらいが挙げられています。

毎日ぴったり、でなくていい。「だいたいこのあたり」の目安です。

寒い部屋では、まず暖める

同じ記事には、もう1つ見落としやすい話があります。寒い部屋だと、湿度計の数字が高く見えても、空気の中の水分の量は少ないことがある、という話です。

数字だけ見て安心しない。まず部屋を暖めてから、湿度を見る。順番はこれです。

まずは、湿度を「見える」ようにする

乾いているかどうかは、さわっても分かりません。最初にやるのは、湿度計を置いて、今の数字を知ることです。

  1. ギターを置いている場所の近くに、小さな湿度計を置く
  2. 部屋を暖めたあとに、数字を見る
  3. 50%くらいより、ずっと低い日が続くなら、下の「守り方」を始める

温度もいっしょに出る湿度計なら、上の「まず暖める」も同じ画面でたしかめられます。

ケースにしまう人の守り方

ケースにしまう人は、ケースの中の湿度を守ります。楽器屋さんの記事にあるやり方は、この3つ。

  1. ケースの中に、湿度調整剤を入れる(ギター用に作られた物を選ぶ)
  2. ケースの中に、小さな湿度計も入れる
  3. しばらく弾かない時も、月に1回はケースを開けて見る。湿度計の数字と、調整剤の状態をたしかめます

湿度調整剤は、ボヴェダ(Boveda)のように、袋をケースに入れておくだけの物が定番です。型がいくつかあるので、「ギター用」と書かれた物を選びます。

スタンドに出しておく人の守り方

すぐ手に取れるように、スタンドに出しておく。その場合は、部屋の湿度が、そのままギターの湿度です。

  1. スタンドのそばに湿度計を置き、毎日ちらっと見る
  2. エアコンや暖房の風が直接当たる場所には置かない(風が当たり続けると、ギターが乾きやすくなります)
  3. 乾きすぎる日が続く時は、その間だけケースにしまう。ケースの中なら、上の「ケースにしまう人の守り方」で守れます

スタンドの選び方は「はじめてのギタースタンド選び:倒れにくさと、塗装を守るはなし」にまとめました。

湿気の多い時期は、弦のさびに気をつける

冬は乾燥。でも、梅雨のように湿気が多い時期は、反対に弦がさびやすくなります(楽器屋さんの記事より)。弦の多くは金属だからです。

同じ記事では、表面を薄い膜でおおったコーティング弦が、さびにくい弦として紹介されています。手汗にも強い、とも。

わたしが使っているのは、エリクサー(Elixir)のアコースティック弦「カスタムライト」です。わたしは手汗が多いほうなので、さびにくいコーティング弦にしています。カスタムライトにしたのは、わたしのアコギとの相性がよかったから。

弦の替え時は「弦の替え時と、張り替えのしかた(アコギ)」にあります。

まとめ

  1. 目安は「22度・50%くらい」。寒い部屋では、まず暖める
  2. ケースにしまう人は、湿度調整剤と湿度計をケースへ。月1回は開けて見る
  3. スタンドに出す人は、湿度計をそばに。エアコンや暖房の風が当たらない所に置く

暖房をつける日が増える前に、ギターのそばへ湿度計を置いてみてください。数字が見えていれば、乾きすぎた日にすぐ気づけます。

ほかに最初にそろえておくと便利な物は「弾き語りを始めたら、最初にそろえる小物3つ」に、スタンドは「はじめてのギタースタンド選び」にまとめています。